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冬号のお題  『起床時刻』    

皆さんはいったい何時に起床されますか?
ほとんどの人は、仕事や子供の学校の開始時刻にあわせて起きているのでしょう。
しかし外から与えられた時刻とは直接関係なく、自分の意志で起床時刻を決めている人もいるようです。
さて、PIAZZAのメンバーは起床時刻といえば何を思い浮かべるのでしょうか?


森 たかこ

『ゆっくり起きても大成功?』

私は朝起きるのが大の苦手。
朝遅くてもよい日は、10時過ぎに起きる。一日が何もできずに終わってしまう。
だから、私にとっては早起きできる人は、それだけで尊敬の対象になる。
数年前、『朝2時起きで、なんでもできる!』という本が話題になった。著者は、主婦から同時通訳になった女性だ。
サクセスストーリーは大好きなので、すぐに読んだ。また、朝4時に起きて始発電車に乗り、電車で勉強したというサラリーマンの本も読んだ。
しかし、いくら読んでも早起きできなければ自分にとって何の役にも立たない。
『心ゆくまで寝て大成功』とか『ゆっくり起きても願いが叶う』という本を誰か書いてくれないだろうか。すぐ買いますので。


宇都宮 雅子

『早朝の敵』

自宅で仕事をするようになってから、私の起床時間は午前10時前後。この話を子持ちの友人にすると、ため息をつかれた。「いいわねぇ。ウチなんか朝5時半に起きて娘のお弁当つくってるのに」
確かに、仕事をするには恵まれた環境だ。夫は朝8時ごろ出勤し、夜10時ごろまで帰ってこないので、その間はずっと仕事にあてることができる。夫が帰宅すると一緒に夕食を食べ、夫が寝るまでテレビを見ながらのんびり過ごす。仕事がさほど忙しくないときは夫と同じタイミングで寝るし、忙しいときは朝3〜4時ぐらいまで、また仕事をする。
そして翌朝10時。睡眠時間をたっぷりとっているので、目覚めもクリア。起きたその足でパソコンの電源をONにし、メールチェックするのが日課だ。これは長距離通勤で睡眠不足だった頃には考えられない行動。慢性睡眠不足だと目覚めは最悪だし、通勤電車の中でもなんにもできずにボーッとするだけ。読書もできない状態だ。職場に着き、ブラックコーヒーを飲んでようやく始動というのが日常だった。あの頃は常に目の下にクマをつくっていたが、睡眠不足が解消されるとクマがなくなり、お肌がキレイになった。この3〜4ヵ月、お正月以外は休みがほとんどなかったが、睡眠が確保できているのでからだはもつ。
ただひとつの敵は、早朝(私の場合、10時以前)に届く宅急便。自分が世間の常識とかけ離れた生活を送っているとわかっていても、「カンベンしてよ〜」と、ひとりつぶやいてしまう。


伊藤 さおり

「朝は薄化粧でニッコリ」が理想』

朝は早起きするのがいいに越したことはない。寝過ごした休日などは決まって「1時間早く起きていれば家事を済ませて遊びに出掛けられたのに」なんて後悔したりする。寝坊したところでその程度の後悔なのだが、かつての奈良では早起きには命がかかっていたそうな。こんな話が伝わっている―。昔から奈良の鹿は神様のお使いとして大切にされてきたため、鹿を殺した者は鹿と一緒に生き埋めにされた。そのため、奈良の人は自分の家の前に鹿が倒れていないかを日の出前に起きて確かめたそうで、ゆえに奈良の人は早起きだという。
 私も当時の奈良に生きていれば早起きができただろうか。学生の頃からギリギリまで寝ていたいタチだったので、会社員になってからも起床時刻は家を出る20分前なんてことがザラだった。実家通いだったから可能だったのだろう。そこで思うのが、母親っていったい何時に起きていたのだろうかということ。考えてみれば、私が起きる頃にはすでに朝食の準備は整い、母はきれいに身支度も済ませていた。それは幼少の頃から変わることのなかった光景だ。ひるがえって自分を見るに、何とか朝食の準備はできたが顔はまだ洗っていない、もちろん薄化粧で美しく身なりを整え、家族にニッコリ「おはよう」なんて状況にも程遠い。そして家族が家を出て家事もひと段落着いた時、ようやく自分の今が鏡に映し出され、清々しい美しさとは無縁の現実を直視することになるのである。教訓−起床時刻が遅いのは、オンナを駄目にする。


福留 順子

『起床時間』

どんどん早くなる〜
起床時間は、独身の頃は会社への通勤時間に合わせておきていたが、子どもが生まれてからは、その成長に合わせて早くなっている。
保育所時代や小学校時代は、間に合えばよいわけなので、7時頃の起床。今は、子どもの弁当作りをしなければいけなくなったために5時40分頃の起床である。かつて子どもの弁当作りのために、こんな時間に起きているという友人の話を聞いたときは「それは出来ない」とつぶやいたものだが、せざるを得なくなると出来るものだ。
しかし、リズムが狂うと大変!年末年始の休みには、起きる必要が無いのに早く目が覚め、2度寝するととっても疲れてしまって1日がつらい。寝つきは悪くなるし、夜中に何度も目が覚めるし…。ついに、自律神経がやられたか?でも、昼間も眠くないというのは嬉しいなあ、と日々を元気に過ごしていると…。学校が始まってリズムが戻るとともに、その反動か仕事をしている最中に、ふっと気が遠くなるというほど眠いこと、眠いこと!
あの日々に戻りたいけど、つらいしなあ。「身体は正直やなあ」を実感した、年明けだった。


藤原 佳枝

『朝型・夜型』

 「早寝早起き」「早起きは三文の徳」などなど早起きのメリットは小さい頃から聞かされてきた。高校時代、勉強するのは早朝の方が頭にはいると親に言われ、実行したこともある。しかし、効果があったとも思えず、また早起きの辛さからすぐに断念してしまった。そう、私は典型的な夜型だ。深夜の方が頭が冴えて、勉強や仕事がはかどるのだ。
 おそらく朝型人間は起床時間が決まっているのではないだろうか。朝のスケジュールがきちんと立てられるタイプ。一方、夜型人間は夜更かしし、起床時間は決まっていない。私がそのタイプ。午前中の予定は、よほど決まったものではなければ、起きてから決める。早起きすれば1日が有効で長いような気もするのだが、深夜に一人で起きてごそごそしているのもなかなか気持ちのいいものである。作家の内田百聞は「早起きが健康にいいのは迷信で、自分に合うスタイルでいい」と書いていたように記憶している。医学的真偽は別にして、私には納得できる話だ。
 ところが、最近今までと違う状態になってきた。というのは、以前ならば朝の10時ぐらいまでは平気で眠れていたのに、今は8時ぐらいに目が覚めてしまうのである。年を取ると朝が早くなるというが、その現象が起きてきたのだろうか。これが一過性のものかどうか、しばらく様子見である。