秋号のお題 『エコな生活』
環境時計の針がまた進んだという話題がニュースになっていました。日常生活のあらゆるところで、地球環境を守りましょうというキャンペーンが盛んに行われています。他人事でなく、自分のこととして行動することが求められているといえます。貴方は、どんな行動をしていますか?そして、メンバーはどんなエコな生活をしているのでしょう。
福留 順子
『マイバック』
エコについて考え始めるきっかけは、マイバック。十年あまり前にカエルの顔から袋になるバックを見つけて持ち始めたのがマイバック第一号。そのうち、生協がマイバック持参運動をはじめ、近くのスーパーではマイバックを持参すると回数がたまれば割引をしてくれるようになり、スーパーの買い物もマイバックを持参するようになったのです。
レジ袋が限られてくるようになると、ゴミの出し方も変わり、できるだけゴミを分量にあわせた大きさでひとつにまとめるようになりました。
そうなると、買い物から帰ってしまうときのゴミが気になるようになります。ご丁寧に何十にも巻かれたラップ、紙箱、トレイ…。こんなにゴミを出す生活をしていていいのか?こんな生活が何時までも続くとは思えないなあ、ムダの多い生活じゃないの!ゴミを出すための生活を送っているか?考え出すと、夜も眠れない…なんてことは無く、まあ無駄な生活のしっかり送る毎日ではあります。
しかし、生活の態度は変わってきていることは確かです。仕事でも、たくさんコピーをとって少しのミスでもやり直しをして捨てている人を見ると舌打ちしたくなるし、参考のためのコピーなら裏紙を使うよう、自分の懐が痛まないコピーでも、気をつけるようになりました。
マイバックひとつから、少しずつ変化している生活。浪費・消費生活がすぐさま変わるとは思えないけれど、次世代の子どもたちにつないでいければいいなと思います。
宇都宮 雅子
『小さな小さなECO活動』
今年に入って、環境がらみのニュースがますます増えてきた。アル・ゴアの『不都合な真実』で認識を新たにした人も多いし、誰がどう見たって異常気象だから、「なんとかしなきゃ!」という思いはある。京都議定書に定められたCO2排出量6%削減はまったく進んでいないし、今年の夏の暑さは本当にひどかった。
しかし結局、私にできることはなるべくエコバッグを使うこと。近場へはできる限りクルマを使わず自転車で行くこと。リサイクルできるモノは極力リサイクルに出すこと・・・ぐらいか。北海道旅行ではハイブリッドカーを体験してみようと、トヨタ・プリウスをレンタルしてみた。確かにガソリンを使わないクルマで、「これなら環境にやさしい」と胸を張れそうだ。ただし、プリウスは同じ排気量のクルマに比べてまだ割高。環境にやさしくなるためには、お金も必要なのだ。
思うに、「環境行動=節約行動」になれば、たいがいの人は自然と環境行動に走るのではないだろうか。電気代がもったいないと思えばエアコンを使う回数を減らそうと思うし、スーパーのレジ袋が有料になればエコバッグを持参する人も増えるだろう。ライターの仕事に関することなら、パソコンプリンターのインクがバカ高いので、できる限りリサイクル品を使うようにしている。紙をムダにすることが多いので、裏面が白いチラシをここぞとばかり集めて利用している。
・・・・・・それにしても、小さい(笑)。でも5円10円の積み重ねがいつかまとまった貯金になるように、地球環境もそこに住む人類ひとりひとりの積み重ねが、ボディブローのように効いてくるはずだ、きっと。
伊藤 さおり
『エコ生活は家族を巻き込んで』
地球温暖化をこれ以上進ませないために私たちができること、それは生活の中でできるだけ二酸化炭素を出さないようにすることです。そのような地球のことを考えた暮らしを家族で取り組む、「エコカレンダーにチャレンジしよう」(生協主催)が夏休み中にあわせた8月に実施され、私も参加しました。
やり方はごく簡単。1ヶ月間取り組むチャレンジ項目を5つ決め、毎日できた項目に色を塗っていくというもの。チャレンジする項目は各家庭が独自に考えるのですが、私は小学4年生の息子の環境教育をねらい、2人で相談のうえ息子があまり守れてないなと思われるものを取り上げました。そうして決まったのが、≪食事を残さず食べる≫≪テレビは毎週決まって見ている番組以外はできるだけ見ない≫≪歯みがきの時水を流したままにしない≫≪買い物をする時は必要かどうか考えて買う≫≪トイレットペーパーは使いすぎない≫。
1ヶ月の結果はどうだったか―。まったくもって、親の期待通りにはいかないものです…。最初の1週間は張り切って色を塗っていたんですけどねぇ。
私自身は以前から、冷房は28度に設定する、買い物時はマイバッグを持参する、炊飯器やポットで長時間保温しない、行ける範囲は自転車か徒歩で行く、など自分でできる部分は努力しているつもりですが、その反対を行くのが我が夫。「ポットのお湯が沸いていない!」と文句を言い、「冷房が効いてない!」と怒り、むやみやたらと車に乗ろうとする。ただひとつ、たまたま景品でもらったエコバッグを渡した時、すんなりと自分のカバンに入れたのには、「ちょっとは心を入れ替えた!?」と見直したのだけれど。でもあれから使っているのを見たことはないな〜。
とにかく、自分でするのは簡単ですが、人にアクションを起こさせるのは難しいものです。みなさんの家ではどうですか?
藤原 佳枝
『面倒なエコな生活』
「地球にやさしいエコな生活」をよく耳にする。1人だけやっても無駄と思えるが、誰かがやらないと始まらない。どれだけそれを実践する人がいるかによって効果が違ってくる。
我が家では、この夏エアコン「28℃」設定をキープした。ほんの気休め程度でエコを実践した気分になっても始末が悪いのかもしれないが、ちょっとしたことの積み重ねが大きな効果を生むと信じたい。
それにしても、最近の電気製品の省エネ効果は素晴らしい。技術と人の意識とが結びついてこそのエコだろう。
しかし、しばしばエコな生活というのは面倒でもある。ゴミの分別などは最たるもので、最近どんどん細かく厳しくなっている。燃えるゴミ、燃えないごみに資源ゴミ。手間暇かかる。技術的には超高温の焼却炉があり、かつ有毒ガスが出なくなれば、何でも燃やしてしまえばいいような気もするのだが。。。結局、人々の意識を喚起するという点で、ゴミの分別の意味があるともいえる。
地球レベルでみれば、工業化が進んでいる中国やインドなど大国の公害が広がり、全体としては地球にやさしいとはいえない。そんな状況でも腐らずに、日々ちょっとしたエコな生活を心がけたい。
森 たかこ
『修理をして使おう』
エコな生活というと、エネルギーや水などを節約することをまず考えるけれど、「壊れた物を修理して使う」ということももっと考えてほしいと思っている。
特に家電品、たった一カ所壊れただけで全体が使えなくなるものが多い。でもそこさえ直せば使えるのに、ほとんどの人が買い換えてしまう。
これは本当にもったいない。直して使えばまだまだ役に立つのに、捨てればやっかいなゴミになってしまう。
我が家の食器洗い機は一度壊れたが、修理したらそれからずっと壊れずに動いている。もう十数年使っている。
壊れたら修理したいと思っている人は、結構多い。
ただ、修理する費用が高いので修理をしないという人がほとんど。
新品を買うのと変わらない料金だったりする。
家電製品の修理関係の仕事についていたこともあるが、多くのお客様は
「もったいないから修理したいけど、そんなにも高くかかるんだったら買い換えるわ」と言われていた。
私自身、こんなことを書いているが、今度何か壊れたら修理しないで買い換えるかもしれない。それほど修理代は高い。
修理は新品を工場で大量に生産するような訳にはいかないので、高くかかるのも仕方がないと思うのだけど、何とかならないものだろうか。
環境問題が大きな問題になっている今、修理をすればその費用の一部を行政機関が出してくれるとかそんな制度を作ってくれないかなあと本気で思っている。